アトピーの原因とは
近年、アトピー性皮膚炎の患者は子供も大人も増加傾向にあります。私も小学生の時(20年ほど前になりますが)からアトピーですが、当時はアトピーがうつるや変わった目で見られることも多かったですが、今ではあちらこちらで見かけます。そもそもアトピーの原因は子どもと大人では原因が異なります。それぞれについて特徴を見ていきましょう。
子供がアトピーになる原因について
子どもがアトピーになる原因の多くは消化器系(内臓)の未熟・未発達により、食物を小さな分子に分解しきれず、大きな分子のまま腸壁から吸収してしまい、免疫系が働きアレルギーとして反応するなど食べ物の原因が多いです。
また、皮膚をとおして環境アレルゲン(ハウスダストやダニなど)が体内に取り込まれた時も、過剰に反応してしまい、過敏に反応してアトピー性皮膚炎を発症すると考えられています。さらに、肌が乾燥して引っ掻いたり、汗や服の素材などに刺激を受けて皮膚のバリア機能が低下してしまい、アトピー性皮膚炎の原因となることもあります。
大人がアトピーになる原因について
大人の場合は子供の頃から良くなったり悪くなったりを繰り返しながら大人まで持ち越すタイプと周囲の環境などで子供の頃には発症しなかったタイプがあります。大人になってからアトピーになる人は、日常生活にストレスを感じたり、砂糖やチョコレートなど甘いお菓子が好き、お酒が好きでよくアルコールを摂取するなどの食生活の乱れがあります。
最近では大人・子ども共に上記の原因が複合的に重なることも多いので、病院で血液検査や皮膚テストを行って原因を必ず特定することが重要です。
アトピーの症状は?
このサイトに来ていただいているので、ご存知の方が多いとは重いますが、アトピー性皮膚炎の主な症状は、長く続く湿疹です。痒くて痒くて皮膚をかきやぶってしまう。。同じところを血が出ても掻いてしまい、肌がカサカサやゴワゴワ、ジュクジュクになってしまいます。
子供の頃ひどい時には、首の部分が掻き過ぎでジュクジュクになり、痛く掻いた部分の方に首をかしげていると皮膚が引っ付いてしまったことがあるので、痛くても痒いというジレンマに度々苦労してきました。
アトピーに限らずアレルギーは免疫バランスの崩れが関係することからアレルギー対策に免疫のバランスを整えることで改善されることも最近の研究ではあることが分かってきました。
アレルギー体質とは何か
ハウスダストやダニなどのチリやホコリなども原因になりやすく、たんぱく質を摂り過ぎていたり、IgE抗体を簡単に作ってしまう体質が大人になってから発症することも数多くあります。
アトピーは遺伝するのか
アトピーの体質が子どもに遺伝する確率は、両親のどちらかがアトピー体質の場合でおよそ30%、両親どちらともアトピー体質の場合でおよそ50%といわれています。どちらもアレルギーのない場合は約10%だそうです。アトピー体質の遺伝には、複数のパターンがあって複雑に組み合わさっているので、たとえアトピー体質であったとしても100%発症するわけではないようです。
一卵性双生児でも二人ともがアトピーになる例は5割前後だそうです。将来、子供がアトピーになったとしても、正しい知識を持って上手に対処していけば、重症化することはほとんどありません。アトピーは、環境やライフスタイルと密接に関わっているため、発症しにくい環境を作ることが重要です。